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2018年3月28日

2018/3/28 アメリカのハンセン病対策の歴史を見てきました

 本年2月にアメリカ合衆国ルイジアナ州にあった旧カーヴィル病院・研究所跡を北原主任学芸員が訪問しました。同院はかつて世界のハンセン病研究をリードした所で、今では軍事施設(ルイジアナ州陸軍)になっています。入口付近にアメリカ国立ハンセン病博物館が併設されており、兵士がいる正門のすぐ近くに博物館があります。カーヴィルは研究機能をもった国立病院として1999年まで使われていました。1941年(昭和16年)にプロミンのハンセン病に対する有効性を科学的に証明し「カーヴィルの奇跡」と言われました。奥の方は軍事施設のため立ち入り禁止になっていますが、今回特別な許可を得て敷地内に残る病院だった頃の建物内部も見ることができました。患者刑務所は取り壊されていましたが、郵便局や売店のほか唯一の日本人患者が住んでいたという病室も残っていました。また、患者自身が発行していた情報誌「ザ・スター」の印刷室だった場所も見られました。周辺には野生のアルマジロが生息しており、実験動物としても使われていたそうです。今は亡き入所者の墓地の手前には沢山のコーラの瓶で模った星がありました。以前はコーラの会社がハンセン病患者の飲んだ空き瓶の引き取りを拒んでいたため、自由の象徴である「星形」を墓標の前に造ったのだそうです。想像はしていましたが、改めて「自由の国アメリカにも患者差別があった」ことを実感しました。

入り口のゲートと衛兵

全米国立ハンセン病博物館

元ハンセン病療養所(今は軍事施設になっている。)

元郵便局にあった私書箱を見る研究員OBのRobbinsさん(手前)と学芸員のElizabethさん。

敷地の奥にある入所者の墓地